今週の一品 酢豚 2014.5.20-


チャイナ・ムーン学芸大学 酢豚

まもなく、梅雨入り。沖縄では既に始まったとか。
長寿としてしられる沖縄の方たち。なんくるないさという気構えと、食文化がその理由というのには、納得がいきます。

その豊かな沖縄の食で、代表的な食材が、豚肉です。
沖縄における豚肉の調理方法は、脂身を出来るだけ取り除くことで、動物性蛋白質とビタミンB1を多く摂ることだそうです。これは炭水化物の消化にも良いとされています。動物性蛋白質を多くとると免疫力が上がり、感染症にもかかりにくくなります。また脳卒中を防ぐ働きもあると聞いたことがあります。

100歳を超えても元気な方たち、実はお肉が大好きという方がけっこう多いんです。脂というより、よいタンパク質をきちんと摂取するのが、何よりということですね。

ということで、今日から2週間、平日にお出しするのは、「酢豚」。

薄く衣をまとった豚肉(さっぱりとしたもも肉)は、下味をつけた後、揚げてから、甘酢あんと合わせます。
今回の酢豚は、ケチャップを使ったタイプ。新玉ねぎと赤、緑のピーマンとの組み合わせでお楽しみください。
(もう一つ、黒酢の酢豚もありますが、これはディナーでお出ししているメニュー。)

ちなみに、豚肉にはパプリカという組み合わせも、最高というお話もあります。

ハンガリーという国は、豚の脂から作ったラードを常食するようで、トーストにラードという驚きの組み合わせもあるそうですが、ここに必ずと言ってよいほどパプリカが用いられるそうです。パプリカには、血中コレステロール値を下げる働きもあり、大変理にかなっているということです。

国は違えど、美味しく、そして健康につながる料理の根底は同じ。
中国料理の酢豚にも、こうした知恵と経験、理論が詰まっているというわけです。